このトラブルシューティングガイドでは、新規で購入した SORACOM Air for セルラーがつながらない方向けにご案内しています。今まで接続できていた SORACOM Air for セルラーがつながらなくなってしまった場合は、FAQ「SORACOM Air for セルラー 特定地域向け IoT SIM トラブルシューティングガイド【接続できなくなった場合】」を参照してください。
新規に購入した特定地域向け IoT SIM で通信ができない時は、次の 3 つのステップで設定をご確認ください。
Step1: SORACOM アカウントの設定を確認
IoT SIM を利用開始するためには、SORACOM アカウントの作成と IoT SIM の登録が完了している必要があります。ユーザーコンソールにアクセスして、IoT SIM が登録されていることをご確認ください。SIM が登録されていれば、ユーザーコンソールに IMSI が表示されます。
アカウント作成方法や SIM の登録方法は SORACOM の利用を始める をご覧ください。
Step2: デバイスの APN 設定を確認
デバイスの APN 設定を確認し、正しい設定内容となっているか確認してください。設定方法は、STEP 3: デバイスを設定する を参照してください。
※ APN が正しく設定されているのにインターネットに接続できない場合、可能であれば ping での疎通可否や名前解決できるかどうかをご確認ください。
Step3: デバイスのネットワーク設定を確認
plan-D の場合
(D-1) デバイスが NTT ドコモのネットワークに対応していることを確認する
plan-D は SIM フリーのデバイス、もしくは NTT ドコモのネットワークに対応しているデバイスで使用できます。ご利用のデバイスが対応しているかどうかご確認ください。対応していないデバイスでは IoT SIM はお使いになれません。
SIM フリーのデバイスを使う場合、デバイスが NTT ドコモの周波数帯に対応している必要があります。NTT ドコモの 3G/LTE で利用している周波数帯は 総務省資料「各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯」 をご覧ください。
デバイスの種類によってはデバイス自体に SMS 送受信機能がなくても、SMS 付きの SIM でないとネットワーク接続できないものがあります。SMS なしの SIM を利用していて設定や IoT SIM に問題が見当たらないのにネットワーク接続できない場合には、デバイスが SMS なしの SIM(データ通信専用 SIM)に対応している機種かどうか、メーカーや販売元にご確認ください。
(D-2) デバイスが NTT ドコモの電波を受信できていることを確認する
デバイス上で電波の受信状況を確認してください。
スマートフォンを利用している場合は以下のようなポイントで NTT ドコモのネットワークに接続できていることが確認できます。
- 画面上部のアンテナマークの近辺に docomo という文字列が表示されている
- 端末ロックした状態で画面上部に NTT DOCOMO という文字列が表示されている
アンテナピクトの近辺に「圏外」や「検索中」と表示されている場合はデバイスが電波を受信できていませんので、電波の届きやすい場所に移動してお試しください。
スマートフォンによっては SMS 機能なしの SIM を利用中に、通信ができているのにアンテナピクトが正しく表示されない状態、俗に言う「アンテナピクト問題」が発生することがあります。Step2 で APN が正しく設定できている場合はアンテナピクト正しくが表示されていない状態でも Web ブラウザを起動してみて実際に通信ができるかどうかお試しください。
その状態で通信ができていればそのままご利用いただいて問題ありません。
もしこの表示を改善したい場合、 SORACOM では SMS 機能付きの SIM の利用をご検討ください。
本事象の技術的な詳細については SORACOM に限られた事象ではありませんので本ガイドでは割愛します。「アンテナピクト問題」というキーワードをもとにお調べください。
スマートフォン以外のデバイスではマニュアル等をご参照いただき、電波強度や接続先の通信事業者が表示される方法をご確認ください。
また NTT ドコモ社の設備においてはメンテナンス工事が行われる場合があり、その影響で通信に問題が起きることがあります。使えていたものが急に使えなくなった場合などは、デバイス設置場所が工事地域に含まれていないかもご確認ください。
- NTTドコモ社メンテナンス工事情報:https://www.nttdocomo.co.jp/info/construction/
plan-K2 K2-300MB、plan-K の場合
(K-1) デバイスが KDDI の LTE ネットワークに対応していることを確認する
plan-K2 K2-300MB、plan-K は SIM フリーかつ KDDI の LTE ネットワークに対応しているデバイスで使用できます。
ただし plan-D とは異なり plan-K2 K2-300MB、plan-K で利用する KDDI 回線は、3G ネットワークと連携する仕組みがありません。
この特徴から、一般的な SIM フリーの 3G/LTE 対応デバイスでも、3G ネットワークが存在しないことよる想定外の挙動により、plan-K2 K2-300MB、plan-K では正常に接続できない場合があることに留意してください。
plan-K2 K2-300MB、plan-K をご利用の場合は、対象のデバイスについて以下の点をメーカーや販売元に確認してください。
- デバイスが KDDI の LTE で使われている周波数帯に対応している
- LTE 専用 SIM カード (au Nano IC Card 04 LE) での利用実績があること
-
LTE ネットワークのみの KDDI 回線での利用実績があること
(3G ネットワークと連携できない仕組みでも正常に利用できること)
KDDI の LTE で利用している電波の周波数帯は 総務省資料「各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯」 をご覧ください。
(K-2) デバイスが KDDI の電波を受信できていることを確認する
デバイス上で電波の受信状況を確認してください。
スマートフォンを利用している場合は以下のようなポイントで KDDI のネットワークに接続できていることが確認できます。
- 画面上部のアンテナマークの近辺に KDDI という文字列が表示されている
- 端末ロックした状態で画面上部に KDDI という文字列が表示されている
アンテナピクトの近辺に「圏外」や「検索中」と表示されている場合はデバイスが電波を受信できていませんので、電波の届きやすい場所に移動してお試しください。
スマートフォン以外のデバイスではマニュアル等をご参照いただき、電波強度や接続先の通信事業者が表示される方法をご確認ください。
また KDDI 社の設備においてはメンテナンス工事が行われる場合があり、その影響で通信に問題が起きることがあります。使えていたものが急に使えなくなった場合などは、デバイス設置場所が工事地域に含まれていないかもご確認ください。
- KDDI 社メンテナンス工事情報:https://www.au.com/my-au/maintenance/
- ニュースセンター: https://www.au.com/information/notice_mobile
Step4: IoT SIM の状態を確認
デバイスの電源をオフにして IoT SIM をデバイスから取り出し、IoT SIM が損傷していないかご確認ください。損傷していた場合には新しい SIM をご利用ください。
IoT SIM に損傷がなければもう一度 IoT SIM をデバイスに差し込み、デバイスの電源をオンにしてください。
上記のステップを実行しても解決しないときは…
問題が解決しない場合は、以下の情報をお書き添えの上サポートチケットにてお問い合わせください。
- IoT SIM の IMSI
- ご利用中のデバイスの詳細(メーカー、型番、製品名)
- トラブルが発生した時刻(日本時間[JST]以外の場合はタイムゾーンもご記載ください)
- トラブルの詳細(再現方法、発生条件、利用環境などできるだけ詳しくお知らせください)