当社では、多くのお客様に通信サービスを快適にご利用いただけるよう、平素よりネットワーク設備の増強等、品質向上に努めていますが、一部のお客様の通信量が著しく多い場合には通信経路が混雑し、一時的に他のお客様の通信速度低下に繋がることがあります。
より多くのお客様が快適に利用できる通信環境を維持するため、通信が著しく混雑、または混雑が生じる可能性がある場合、当社では、ネットワーク全体の品質を確保するため帯域制御を実施する場合があります。本措置は一時的に行うもので、これらの措置は混雑状態が緩和され次第、解除します。具体的な制御は以下の通りです。
- 帯域制御を行う対象は当社が提供するすべてのサブスクリプションです。なお、帯域制御はそれぞれのサブスクリプション毎に実施します。(例:同一時間帯において plan-K は帯域制御を行うが、plan-D は帯域制御を行わないといった場合があります。)
- 帯域制御は同じ設備を利用している複数のお客様間で、利用通信帯域の平準化が図られるよう制御する方式で実施します。具体的には以下の順で実施します。
- 他のお客様の通信に影響が発生している状況において、他のお客様と比べて突出してトラヒックの多いお客様の通信を制限します。対象のお客様はオペレータ毎、トラヒックはオペレータ ID 毎に計測します。(制限対象となるお客様は複数となる場合があります。)
- 帯域制限の対象となるお客様(オペレータ)がもつサブスクリプション(SIM)の中で、トラヒックの多いサブスクリプション(SIM)から順に帯域制限を実施します。
- なお、帯域制限を実施する場合においても、お客様毎に一定のトラヒックは通信可能とします。また、サブスクリプション(SIM)毎においても通信を確立させるための最低限の帯域幅以下に制限することはありません。
- 当社では特定のアプリケーション等やポート番号を対象としてトラヒックの送信ペースを制御するペーシングや帯域幅を制御するスロットリング、データの不可逆圧縮等の帯域制御は現時点では実施しておりません。
- 原則として帯域制御は上記にて実施いたしますが、セッションが長時間継続されたりもしくは大量の通信があり、当社のネットワークに影響が生じると判断された場合、通信の制御や切断を実施する場合があります。
- 当社が行う帯域制御以外に、ご利用される携帯電話ネットワークにおいて通信の利用が制限される場合があります。また、無線の特性上、周囲の電波環境やご利用状況等によって一時的に速度が低下する場合があります。
お客様が安心して IoT 機器をご利用いただくために考慮いただきたい設計・運用方針について「SORACOM Air for Cellular ベストプラクティスガイド」等もご提供しておりますので、合わせて参照をお願いいたします。
SORACOM ベストプラクティスガイド : https://soracom.jp/best_practice_guide/