SORACOM LTE-M Button Powered by AWS(以下、LTE-M Button)は AWS IoT 1-Click サービスに登録して利用するボタン型入力デバイスです。
本デバイスを利用すためには SORACOM の各コンテンツ以外にも Amazon Web Services から提供されている以下のドキュメントも事前にご参照ください。
AWS IoT 1-Click の概要 – 任意のデバイスに AWS Lambda トリガーをワンクリックで作成
https://aws.amazon.com/jp/iot-1-click/
AWS IoT 1-Click とは - AWS IoT 1-Click
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/iot-1-click/latest/developerguide/what-is-1click.html
また、LTE-M Button は AWS IoT 1-Click への登録だけで利用できますが、SORACOM のユーザーコンソールにも登録することにより以下の付加機能が利用できます。トラブルシューティングにも役立ちますので登録することを推奨します。
LTE-M Button を SORACOM ユーザーコンソールにも登録すると確認できること
- 現在の契約の範囲内で利用できる、残りクリック回数
- 現在の契約の範囲内で利用できる、有効期限
- LTE-M Button から SORACOM プラットフォームにデータが到達した、最終受信日時
- 最後にデータが到達したときの LTE-M Button の電池残量(4 段階)
あわせて 1 年間もしくは 1,500 回分のクリックを超過したときに解約されることを防げる、契約の自動更新が有効になります。
登録方法は以下のページを参照してください。
LTE-M Button を AWS IoT 1-Click に登録するときには、デバイス ID を入力したあとにボタンをクリックして初回のデータ送信を成功させる必要があります。このときにボタンをクリックしても登録できない場合は以下のステップにそって問題の切り分けを進めてください。
また AWS IoT 1-Click に登録した LTE-M Button が使えなくなったときでも同様に以下のステップにそって問題の切り分けを進めてください。
Step 1: LED の確認
LTE-M Button では最小限の動作を確認できる LED が内蔵されています。
ボタンを押しても LED がまったく光らない場合は 2 本の単 4 アルカリ乾電池が正しくセットされていることを確認してください。残量が十分にある電池を利用していても光らない場合はハードウェア故障の可能性があるため SORACOM サポートまでお問い合わせください。
Step 2: クリック時の LED の光り方を確認
ボタンをクリックしたときの LED の光り方にはいくつかのパターンがあります。
■ 橙(点滅、または連続点灯)
ボタンを押した直後で、データの送信を準備・実行している状態です。そのままお待ちください。
電波状況により緑か赤の点灯に推移します。
■ 緑
データの送信が正常に完了しています。この状態で待ってみても AWS IoT 1-Click でアクションが実行されない場合は Step 3 に進んでください。
■ 赤(5 秒間の連続点灯)
LED が赤く連続点灯する場合は以下のいずれかの可能性があります。
- ご利用の場所が KDDI IoT 通信サービス LPWA (LTE-M) の圏外
- 過去に利用していたことがあり、 1 年間のご利用もしくは 1,500 回分のクリックを超過したときに解約済み(自動更新を利用していなかった)
お客様自身で新規での購入直後など、解約済みではないことが明らかな場合は窓際や見通しの良い場所に移動してあらためて動作を確認してください。
なお LTE-M Button は KDDI IoT 通信サービス LPWA (LTE-M) に対応しています。
対応エリアは KDDI 社 Web サイトを参照してください。
KDDI IoT 通信サービス LPWA: エリア検索 | IoT ソリューション | au 法人・ビジネス向け | KDDI 株式会社
http://www.kddi.com/business/mobile/m2m-solution/iot-lpwa/area/
上記のサイトで確認できるサービスエリア内でも屋内では構造によって電波が届きにくい場合があります。その場合は窓際や屋外で見通しの良い場所でのクリックを試してください。
確実にサービスエリア内であることが確認できていて、解約済みではないことがあきらかな場合はデバイス ID を沿えて SORACOM サポートまでお問い合わせください。
■ 赤(5 秒間の連続点滅)
電池の残量が不足していてデータを送信できない状態です。電池を交換した後に再度お試しください。
Step 3: SORACOM プラットフォーム上でデータの到達を確認する
前述の通り LTE-M Button をユーザーコンソールに登録していると、LTE-M Button をクリックしたあとに SORACOM プラットフォームに到達した時間を確認するとことができます。
https://console.soracom.io/buttons
LED が緑色で光っているにもかかわらず、ユーザーコンソール上で「最終受信日時」が更新されない場合は SORACOM サポートまでご連絡ください。
「最終受信日時」が更新されている場合は SORACOM プラットフォームから AWS IoT 1-Click にデータの転送が完了しています。もし AWS IoT 1-Click 側の登録画面にて初回の LTE-M Button 登録時に「最終受信日時」が更新されているにもかかわらず登録が実行できないも同様に SORACOM サポートまでお問い合わせください。SORACOM 側の調査の状況によってはお客様から AWS サポート へのお問い合わせをお願いする場合があります。あらかじめご了承ください。
初回のクリックが成功していて AWS IoT 1-Click に LTE-M Button を正常に登録できた状態で、Lambda 関数が実行されていない場合はお客様の AWS アカウントにて Amazon CloudWatch Logs などを活用して Lambda 関数の実行状況のトラブルシューティングを実施してください。
また、ボタンクリックで携帯電話に SMS を送信している場合は、高頻度で送信していると通信事業者側のフィルターでブロックされている可能性があります。その場合は少し時間をおいてクリックを試すか、メール送信など他の方法をお試しください。
その他 AWS の各サービスのご利用方法については必要に応じて AWS サポート へのお問い合わせを推奨します。
AWS サポート|AWS
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/
また、すでに AWS サポートにお問い合わせした際に本ドキュメントを紹介されている場合は、 SORACOM サポートにお問い合わせいただくときにその旨をお知らせいただけると助かります。
SORACOM サポートへ初めてお問い合わせいただく場合は、こちらのコンテンツもご参照ください。
FAQ「お問い合わせはどこからできますか?」
FAQ「サポートへの問い合わせ方法は?サポートチケットとは?」
Amazon Web Services 関連資料
AWS Lambda (サーバーレスでコードを実行・自動管理) | AWS
https://aws.amazon.com/jp/lambda/
AWS Lambda とは - AWS Lambda
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/lambda/latest/dg/welcome.html
Amazon CloudWatch(AWS リソースのモニタリング)| AWS
https://aws.amazon.com/jp/cloudwatch/
Amazon CloudWatch Logs とは - Amazon CloudWatch Logs
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudWatch/latest/logs/WhatIsCloudWatchLogs.html